高熱隧道への旅

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黒部峡谷鉄道とその先へ

吉村昭著「高熱隧道」という本を読んだのはいつのことだったか。。。おそらく就職してすぐ辺りかな。宇奈月から黒部ダムまでをつなぐトンネル(人路、水路)を掘る壮絶な話。掘り進む岩盤温度が160度を超え、発破のために岩盤に埋め込まれたダイナマイトが自然発火する、、、そんな工事でつながったトンネル、、そこで発電された電気があるからこそこのような便利な生活を享受出来る。いつか見る 機会があれば、、と思ってました。関電主催の見学会(欅平から黒部ダムまで。。高熱隧道区間も進む)は平日開催でしかも5-6倍の抽選をクリアしなければならずハードルが高いのでなかなか申し込みすらしていないところ、欅平駅から少し奥へ行きエレベータで上部通路まで登りそこを少しだけ歩くツアーがある事を知る。片鱗だけでも、と思い18切符と絡めて2018年の夏に計画してみました。

早朝の富山駅 新幹線の駅ってどれも同じに見えて面白みに欠けます 綺麗ですが。。。

5時前に地鉄富山駅へ。まだシャッターが降りてます(苦笑)

ちょっと早すぎました(4時56分)

始発5時15分の宇奈月温泉行きに乗ります。1時間45分もかかるんですね。

地鉄の車両は昔別の会社で走っていた車両が多いです 白いのはオリジナル みかん色は京阪、、かな

宇奈月温泉は17度。涼しくて気持ちいいです。 小学生の頃からその名前だけは知っていた黒部峡谷鉄道に。

無骨な機関車が格好いいです

ワクワクしてあっという間の1時間20分。途中のアナウンスは富山県出身の室井滋。富山弁とか紹介されていて面白いのだけど、、、何せトロッコ車両では走行音が大きくて聞き取れないです(笑)

列車はとても長いです

欅平では通常の乗客が行くことの出来ないさらに奥に進みます。

客車や機関車も積載可能なエレベータ(奥) 欅平駅から200mほど高い場所まで上ります

機関車も凸型のさらに小さいものに。500mほど進んでスイッチバック。

凸型の機関車

そこで列車を降りて竪坑エレベータにのり200m高度を稼ぎます。 エレベータで上がった後はトンネル内を歩きます。

手彫り感が凄い

高熱隧道につながっているトンネルと考えるだけで興奮します。

さらに奥に進むバッテリー機関車です 充電中かな
バッテリーカーの運転席
ここから奥への路線図 一般人は乗ることができませんが時刻表もあります
客車も天井が低いです 暑いところを走るので窓は二重

この場所は全然高熱では無いんですけどね。 トンネル内を少し歩いて外に。

トンネルから外への出口 さすがにこの斜度は列車はむりかな

さらにそこから高度60mほど山道を登ります。ホンモノの山道です。登山靴の人は問題無いですが、スニーカーの人も結構居て大丈夫かな、、とちょっと心配。

整備されていますが本格的な山道

上り詰めた場所には展望エリアがあって360度見渡せます。東方向の笠松岳は雲の中。西側の猫又山、釜谷山、毛勝山は綺麗に見えました。

展望台にて

まだ雪渓が残ってます。これって次の雪までに消えるのでしょうか?? 来た道を戻って欅平を散策。たかだか標高600mの場所ですが、切り立った山の姿は異様とも言えます。

高度は大してありませんが両脇の斜度は半端ない

自然のすごさ、、そこに対峙する人間のすごさを感じることが出来た旅行でした。 楽しかった~。。

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この記事を書いた人

1968年生まれのサラリーマン
趣味:写真・旅行・酒

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