夙川の桜

関西地方の桜が満開になるのは、この週末あたりなんじゃないかと天気予報が言っていた気がする。もっとも、ほんとのところは来週と言ってたかもしれない。でも天気予報では明日は雨が降るらしく、月曜日からは仕事が待っている。そう考えると、花見のチャンスは今日、つまり土曜日しかないじゃないかと、金曜日の夜、知多のハイボールを飲みながら考えた。

結局、夙川の桜を見に行くことにした。早起きは苦手ではないので朝の6時ごろ、なんとなく家を出て、さくら夙川駅近くのパーキングに車を止めた。まだ朝の6時半ごろだが、思ったよりも人が多かった。

満開の桜

晴れては居るけど少しだけ肌寒い朝の空気の中、真新しいランドセルを背負った子どもたちがたくさん歩いていた。親御さんと一緒に、プロっぽいカメラマンに写真を撮ってもらっている。どうやら入学式の前撮りらしい。三脚を立てて、カメラマンがシャッターを切るタイミングを見計らっている。その様子を見ていると、桜の季節っていうのは、いろんな「はじまり」が混ざっている時間なんだなと、少しだけ思った。


夙川の桜といえば、やっぱり阪急電車との組み合わせが思い浮かぶ。桜のトンネルを電車が静かに走り抜ける様子は、毎年見ても飽きない。でも、いざ写真を撮ろうとすると、なかなか「これだ」という構図が決まらない。何度か場所を変えつつシャッターを切ってみたものの、これといった手応えはない。

夙川の桜と阪急電車
夙川にかかる唯一の鉄橋

まあ、写真はそんなものかもしれない。今年はこれでよしとして、また来年チャレンジすることにする。


川沿いを北上し、北夙川通りのあたりで引き返す。ジョギングをしている人や、犬の散歩をしている人たちが何人もいた。桜は変わらずきれいで、川の両側を淡い色で満たしていた。

川の両側の桜

時々足を止めて眺めたり、カメラを構えたりしながら、ゆっくりと2号線のあたりまで南下する。


みんな桜にカメラを向けてます

帰りがけに定番のスポットで何枚か写真を撮った。「自分は何を撮りたいのだろう?」と最近よく思うのだけど、写真を撮る理由なんて、たいして明確じゃなくてもいいのかもしれない。
お腹が空いてきたので、時計を見ると9時過ぎ。そろそろ帰ることにする。朝ごはんには少し遅い時間だけれど、帰りに何か買って帰って家で食べようと思った。

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この記事を書いた人

1968年生まれのサラリーマン
趣味:写真・旅行・酒

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